代々木ゼミナール公民科講師     奥村薫公式ホームページ


公民科目の勉強法

今、社会化の選択科目を何にしようか悩んでいる人、または公民科の得点に伸び悩んでいる人、公民超得意で満点を狙っている人、全員集合!

1.公民科目の科目選択に悩んでいる人へ

公民を選択する上で注意しなくてはならないのは、まず公民で受験できる大学と受験できない大学があり、歴史に比べつぶしがきかないこと。ただし、公民で受験できる場合は、同じ勉強時間かけた場合日本史や世界史よりも、公民のほうが得点しやすいことが多い。以上の点に特に留意して下さい。
私立大学の場合、早稲田は多くの学部で「政治経済」で受験できますが、慶応は公民で受験できません。西日本では、同志社、立命館、関西大学では「政治経済」で受験でき、同志社、立命館では「現代社会」でも受験できますが、(2007年現在)関学は公民で受験できません。国立大学は、学部により選択科目の扱い、配点は多様なので、確認してから選択科目を決める必要があります。


2.公民各科目を得意になるために

「政治経済」「現代社会」「倫理」に共通した特徴を言っておきましょう。
得意になるためには、ただ「覚える」「詰め込む」のではなく
「理解する」「系統立てて覚える」ことが、より重要です。
では、ただ「覚えた」のと、「理解した」との違いは?

「理解した」ということを自分で確認できる基準として、
「それを他人に説明できるか」ということを意識しましょう!!

 「アダムスミス→『諸国民の富』、労働価値説、神の見えざる手」と条件反射的に覚えるだけでは、公民科では得点になりません。友達や後輩くらいを相手に、「スミスとは誰か」説明できるような人は、ぐんぐん得点できるようになります。例えば、「アダム=スミスは、経済学の父って言われた人で、『諸国民の富』という著書で有名だけど、経済的価値の源泉は労働にあるということを発見したんだ。また、市場の自由な経済活動に任せておけば、需要と供給の不均衡も価格の上下によって自然に調整されるなどのメカニズムを発見して、「神の見えざる手の働き」と言ったんだって」程度で、まずはいいのです。
説明する相手がいないときは、このウェブページのトップページにいるぴよ丸に向かって説明してもオッケーですよ。

3.現代社会の勉強法

「現代社会」は、ご存知のとおり範囲が広いです。まさに「リアルタイム」の政治、経済、社会についての情報を学ぶ科目です。「政治経済」に比べ、学説や戦前の政治経済史が詳しく問われることは少ないです。
「現代社会」はその範囲の広さから、すべての分野の学習を終えてからでないと実力が発揮しづらいところがあります。勉強を始めた段階から順調に得点できる生徒より、全体像が見えてきて急激に得点力がアップするという生徒のほうが多いです。根気強く勉強しましょう。2007年は平均点が50点と低く、2008年は易化が予想されますが、「難しい」と覚悟して勉強しておいたら間違いないでしょう。

満点への道 
「ポスト京都議定書」など、地球環境問題と国際政治について理解を深めておくこと。
・BRICsなど新興工業国の経済政策、経済指標などを確認しておくこと。
地域経済統合や国際機構の加盟国の動きを確認しておくこと。
「情報化社会」と「高度情報化社会」の違いなど、技術の進歩に伴う社会の変化をとらえておくこと。
ディベート、アンケート調査、ブレインストーミングなど調査、意見収集、統計方法について知っておくこと。

4.政治経済の勉強法

「政治経済」は、政治について云々するのが好きな人、ニュースに興味のある人が向いていることは言うまでもありません。「現代社会」よりも範囲は狭く、アカデミックな要素が若干強いといえます。また、各分野の独立性が比較的高いので、まず得意分野をつくることをおすすめします。「憲法はいける」とか「労働問題はバッチリ」という箇所を作っていき、それを増やしていけば最後は全部の分野が得意になっている、というものです。教科書、参考書、問題集(過去問だけでなく、分野別に編集したものは買っておくべき)の同一分野をまず反復学習し、「ここは得意」という分野をつくることからはじめましょう。

満点への道(センター)
特殊法人改革、地方分権の推進など、近年日本で進んでいる諸改革の流れを理解しておくこと。
技術革新やそれに伴う労働環境、社会環境の変化について知っておくこと。
地球環境問題と諸条約も追試では出題されているので、目を通しておくこと。
表やグラフの問題に慣れておくこと。
世界主要国の政権、時事的動きの基本をつかんでおくこと。

☆満点への道(私大)
・記述の問題は、曖昧な知識では解答できません。基礎的知識が確実であり、書けるかどうかを問題演習などで何度も確認することが重要。
早稲田を中心に、今社会的関心を集めていることが出題される傾向が強いので、時事的動向に関心を持っておくこと。例えば、憲法改正と国民投票、郵政事業民営化や特殊法人改革などの行政改革の展開、自衛隊の海外派遣と集団的自衛権の問題、政治資金問題、年金問題 日本の政党政治の展開、新興工業国の動き等。
・文系の生徒は計算問題が苦手であることが多いので、よく練習を積んでおくこと。

5.倫理の勉強法

「倫理」は、大部分が哲学なので、日ごろから生き方について考える等、内省的な面を持っている人、読書量の多い人、言語系科目(国語や英語)が得意な人は、有利といえます。逆に、倫理を勉強することで国語力を高められる面はあります。
倫理の場合、筋道を立てて理解し覚えこむことが特に重要です。今倫理に伸び悩んでいる人は、例えば「イデア」とは何か、説明できるかどうかを自問自答しましょう。

次に、倫理の場合、その理解が一面的であっても高得点がとれません。倫理は深いですから!思想やテクニカルタームをいろいろな角度から再確認するために、できるだけ問題を多く解く、模擬試験を受けるなどして、自分の理解が十分であるかをチェックすることが必要です。
「自分の理解の仕方をチェックする」努力により、理解が深まり、より的確な解答が可能になります。

満点への道
・基本的なテクニカルタームの徹底理解。
・大問ごとに「本文の趣旨に合致するものを選べ」という読解系問題がつく場合が多いので、リード文のテーマと結論をすみやかに読み取る訓練を模試等により行うこと。
・新課程になってから、新しい人名・用語が登場する傾向があるので、要チェック。
                         (「著書紹介」のページ参照)